大田市温泉津町で、刈り取った稲を「フクロウ」に似た形に組んで天日干しする伝統の「ヨズクハデ」がお目見えし、山間に秋の訪れを告げています。

大田市温泉津町の西田地区では、伝統的に刈り取った稲を独特の形で天日干ししています。その姿が、地元でフクロウのことを指す「ヨズク」に似ていることから「ヨズクハデ」と呼ばれ、その製作技術が国の無形民俗文化財に指定されています。

由来は、かつて台風の度に稲ハデが倒れて困っている農民に、魚網を干す方法として、はで木を四角すいに組む形が伝えられたのが始まりとされ、「ヨズクハデ」だと横風に強いことから一つのハデに約400束の稲が干せるということです。

こうした伝統を守ろうと、地元農家による保存会が毎年この時期にヨズクハデ作りに取り組んでいて、秋の田園風景を彩っています。
ヨズクハデは、干された稲が乾燥する9月下旬まで見られるということです。

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