放送倫理・番組向上機構(BPO)の放送倫理検証委員会は13日、毎日放送(MBS、大阪市)が関西ローカルで放送したバラエティー番組「ゼニガメ」について、放送倫理違反の疑いがあるとして審議入りしたと明らかにした。
BPOによると、審議対象は2023年11月29日、24年5月8日、7月17日放送の計3回分。同じ古物買い取り業者が、番組内で「依頼者」とされた人を手配したり、家屋内で「発見」された金の延べ棒などを事前に用意したりしていたという。
MBSは7月18日に「事実と異なる部分があった」と発表し、9月4日に「(仕込みに)制作スタッフの関与はなかった」とする調査結果を公表していた。
倫理検証委の小町谷育子委員長は、放送人の取材に「(制作サイドには)取材・放送時の事実確認を尽くすべき注意義務がある。だまされたという立場でも、気づくチャンスがあったかもしれない」と述べ、番組制作関係者へのヒアリングをするという考えを示した。
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