白バイ隊員らの服装点検を行う女優の小西桜子さん=埼玉県庁駐車場で2024年9月20日、加藤佑輔撮影

 21日に始まった秋の全国交通安全運動に合わせ、埼玉県内各地で出発式や啓発キャンペーンが行われている。県警は30日までの期間中、自転車乗車時のヘルメット着用促進▽歩行者優先意識の徹底▽夕暮れ時の早めのライト点灯――などを呼びかける。【加藤佑輔、田原拓郎】

 県警交通総務課は20日、県庁駐車場で出発式を行い、県出身の女優、小西桜子さん(26)を交通安全広報大使に委嘱した。小西さんは荻野長武・交通部長から委嘱状を受け取り、「交通事故のない安全で安心なまちは、私たちの心からの願い。事故を1件でも減らすため、自らが率先して思いやり、譲り合いの気持ちを持った行動に努めることを宣言します」と述べた。その後、パトカー6台と白バイ20台が取り締まりに出発した。

 県内の警察署でも交通安全運動期間を前に啓発活動が行われた。

大宮東署の西脇大輔署長(左)から一日署長を委嘱された和田青児さん=埼玉県警提供

 大宮東署が14日にパトリア東大宮店(さいたま市見沼区春野2)で開催したキャンペーンには、一日署長として演歌歌手の和田青児さんが参加。和田さんはライブで楽曲を披露し、「自転車のルール違反にハラハラさせられることがあった。自転車も自動車と同じルールで運転しなければならないことを認知しないといけないと思う」と呼びかけた。

浦和西署のキャンペーンでパレードに参加する三遊亭鬼丸さん=埼玉県警提供

 浦和西署は同日、さいたま市産業文化センター(同市中央区下落合5)で出発式を開催。FMラジオ「NACK5」(本社・同市大宮区)でパーソナリティーを務める落語家の三遊亭鬼丸さんを招いた。一日署長を委嘱された鬼丸さんは、防犯や交通安全を絡めた小話を披露。オープンカーに乗車して市内をパレードすると、沿道には手を振る市民の姿が見られた。

 県警によると、県内では今年、19日までに71人(前年同期比6人減)が交通事故で死亡した。

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