藤井聡太名人(21)に豊島将之九段(33)が挑戦する第82期名人戦七番勝負(毎日新聞社、朝日新聞社主催、大和証券グループ協賛)の第2局2日目の24日、封じ手開封の観戦があり、抽選で選ばれた10人が対局室で対局の再開を見守った。
成田市の小学6年、前田大和(やまと)さんは「対局室はピリピリした雰囲気で、自分もとても緊張したが、名人も駒を滑らせたりしてすごく緊張しているのが分かった」と興奮気味に話した。父や祖父の影響で3年ほど前から将棋に興味を持つようになったが、「近くで対局を見て将棋がもっと好きになった。ちゃんと習いたいと思った」と話した。
同じく市内から参加した会社員の川瀬士郎さん(61)は「タイトル戦は動画で全部見ているが、対局を直接見たのは初めて。独特の雰囲気の中で、藤井名人のりんとしたたたずまいが印象に残った。一生忘れないだろう」と話した。
長崎県大村市から駆け付けた藤井裕美さん(54)は「封じ手を開封する際、はさみで封筒の端を切り落とさないところなど、実際に見えることができてうれしかった。また、張り詰めた場の雰囲気の中で、棋士が体力、気力の限りを尽くして戦っているのよく分かった。どちらも頑張ってほしいと心から思った」と話した。【合田月美】
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