若き日の秀吉とねねのお姿は――。
ふすま絵や掛け軸のほか、NHK大河ドラマ「光る君へ」の衣装デザインを担当する日本画家、諫山宝樹(いさやまたまじゅ)さんが豊臣秀吉と妻ねねの肖像画を描き、26日に高台寺(京都市東山区)に奉納した。
肖像画は、35、36歳の秀吉が戦に行く準備をしている姿を描いた「秀吉 戦支度図(いくさじたくず)」と、24歳のねねがハギなどの秋草を生ける姿を描いた「ねね 秋草抛入花図(あきくさなげいれはなず)」の2点。
高台寺は、ねねによって創建された。10月には、ねねの没後400年遠忌を迎える。それに先立ち、若き日の秀吉とねねの肖像画の制作を寺が依頼した。
寺には、実物に最も近いとされる天下統一後の秀吉やねねの肖像画や座像がある。諫山さんは骨格などはこれらを参考にし、風俗考証を重ねた上で、想像を膨らませて描いたという。
諫山さんは「新しい世をつくろうと清新な力がみなぎる秀吉さん、たおやかで、真に自立した愛情深いねねさんを目指しました」と話す。
肖像画は寺で保管する。肖像画の写し(レプリカ)を10月25日~12月15日、高台寺方丈で一般公開する。問い合わせは高台寺(075・561・9966)。(才本淳子)
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