岩手県野田村にある「マリンローズパーク野田玉川」では、日本有数のマンガン鉱山跡の坑道の一部を地下博物館として公開している。
坑道内では、鉱山の歴史や様々な鉱石を見ることができる。
地下博物館の入口から中に入っていくとすぐに、個性派マネキンの地下アイドルグループ・MANGANBOYz(マンガンボーイズ)を発見。
マリンローズパーク野田玉川代表 城内義典さん
「これが当館の地下アイドルグループ・マンガンボーイズのメンバーです」
マンガンボーイズとは鉱石を採掘する様子を再現するたくさんのマネキンたちで、それぞれに名前とクスっと笑えるキャラクターが設定されている。
入口巣ににあったマンガンボーイズは「坑道真由美さん」と「せきれい飛鳥さん」という名前で、2人はこの館内の案内をしているマネキンだという。
館内には全部で37体のマネキンがあり、2024年は4年ぶりにマンガンボーイズ総選挙を行っていて、投票で5人の選抜メンバーを選ぶという。
2020年に始まり、2024年は2回目の総選挙になる。
受付で投票用紙をもらい坑内を見学しながらお気に入りのマンガンボーイズを探しに行く。
マリンローズパーク野田玉川代表 城内義典さん
「(前回総選挙1位の)剛丼(ごーどん)君は、初めて鉱山に出勤する日、村で大人気だった彼が来るということで鉱山の中で働いている女の子が持ち場から消えてしまい、一時的に作業が止まったという逸話がある」
Q:マンガンボーイズはどのように誕生した?
マリンローズパーク野田玉川代表 城内義典さん
「震災以降、博物館の入館者数が落ち込んだ。対策としてこの施設をPRする方法を考えていた。兵庫県の生野銀山に「GINZANBOYz(銀山ボーイズ)」というマネキンのアイドルグループがあることを知った。実際に現地まで行って勉強し、同じような形でマンガンボーイズを展開させた」
博物館をPRすべく誕生したマンガンボーイズ。
坑道の中間地点にいたのは通称ダニエルの谷江塁さん。宝塚に憧れ髪型を意識している野田翼さんなど個性的なメンバーが続々と登場した。
さらに奥に進むと施設の名前にもなっているマリンローズの原石があった。
Q:何故マリンローズという名前?
マリンローズパーク野田玉川代表 城内義典さん
「野田玉川鉱山は太平洋が望める位置にあり、バラ輝石というのが正式名称。海が見える鉱山ということで『マリン』と『バラ輝石』のバラを取って『マリンローズ』という通称で呼んでいる」
坑道の出口付近には宝石博物館があり、世界中の珍しい鉱物や宝石が多く展示されている。
マリンローズパーク野田玉川代表 城内義典さん
「おすすめは『アメジスト』で、国内でほぼ最大級の大きさを誇るアメジストの原石」
坑道をじっくり見て回ってきた後、三倉茉裕子アナウンサーが投票したのは、(マンガン選別のプロフェッショナル)お銀さん。十代のころはアイドル活動をしていたが、現在は帰省して意地とプライドをかけてマンガンを選別している。
マンガンボーイズが登場して以来、これまでは少なかった家族連れや若い世代を中心にお客さんが増えたという。
マリンローズパーク野田玉川代表 城内義典さん
「岩手県内では鉱山観光ができるというのはここしかない。今はもう閉山で見られない鉱山の貴重な鉱石それから岩石など様々なコレクションが豊富にある。マネキンのいろいろな人間模様が楽しめるので合わせて楽しんでもらいたい」
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