「芸術の秋」を楽しんでもらおうと、鹿児島市城山町の2館で企画展が始まった。
かごしま近代文学館では「生誕120周年椋鳩十 それぞれの顔」がスタート。児童文学作家・椋鳩十の関連資料約200点を集め、「運命の書、運命の出会い」「作家の顔、教師の顔」「童話の世界へ」「自然からの警告」「生きとし生けるものへ『マヤの一生』」などのコーナーがある。今夏発見され、椋が初めて出版した雑誌「晴天」(愛知県愛西市教委蔵)も展示されている。
10月28日まで。一般600円。小中学生300円。かごしま近代文学館(099・226・7771)。
黎明(れいめい)館では「没後100年 松方正義―郷土から総理大臣へ」が始まった。「薩摩藩士時代」「地方官僚から中央官僚へ」「元老・内大臣時代」「故郷鹿児島への貢献」などに分けて資料166点を展示している。
松方が大久保利通に宛てた書簡▽松方が篆額(でんがく)4字を担当した利通を顕彰する碑文▽松方が利通に「囲碁をし過ぎるな」といさめた縁がある碁盤・碁石――といった国重要文化財も展示されている。
11月4日まで。一般800円。大学生500円、高校生以下無料。黎明館(099・222・5100)。【梅山崇】
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。