戦後80年を迎える2025年、旧日本陸軍の戦闘機「飛燕(ひえん)」にまつわる実話を基にした映画が岡山県内で撮影されることになり、10月2日、浅口市で製作発表が行われました。
製作発表は、「飛燕」のレプリカが展示されている浅口市金光町で行われました。
第二次世界大戦で使われた「飛燕」は、液冷式のエンジンを搭載し高性能を誇りました。現存する機体は数少なく、倉敷市のバイク部品メーカー「ドレミコレクション」の武浩社長がオークションで落札、機体を忠実に再現したレプリカを完成させ、2024年4月、浅口市に展示施設をオープンさせました。
映画「HIEN」は、武社長をはじめ岡山県美咲町出身の「飛燕」のパイロットや、「飛燕」を設計した技術者の3人の男性の実話を基にしたストーリーで、2019年、備前焼をテーマにした映画「ハルカの陶」でメガホンを取った末次成人さんが脚本と監督を手掛けます。
(末次成人監督)
「ものづくりのすばらしさというものを一番のテーマに掲げながら平和であるということが何なのかそれをするためには何が必要なのかを考えられるような作品にしていきたい」
(ドレミコレクション 武浩社長)
「映画を見て、その歳の年代の人で何か思うものがあったらと思う。決して悲惨な戦争映画ではないと思うが、これも一つの資料として後世に伝えることができれば」
映画は25年秋から岡山県内を中心に撮影を行い、26年12月に全国で公開予定で、製作費約3億円のうち半額の1億5000万円を目標に浅口市の企業版ふるさと納税や、協賛金などで集めることにしています。
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