秋のお色直しです。江戸時代の大名茶人・松平不昧ゆかりの茶室である松江市の「菅田庵(かんでんあん)」で、庭園の剪定が行われました。

松江市菅田町にある菅田庵。江戸時代中期に、松平不昧の指図によって家老・有澤家の山荘内に建設された茶室で、国の重要文化財に指定されています。
また国の史跡・名勝に指定されていている庭園も不昧好みが色濃く表現されているとされています。

この美しい景色を守るため、年に3回程、複数の木の高さを揃える「大刈込(おおかりこみ)」という作業が行われていて、職人5人が取り組んでいます。

岡本楓賀アナウンサー:
ここから見ると平地での作業に見えますが、実は急斜面になっていて、脚立を使いながら作業が行われています。

作業は3日間かかるということで、木々の高さが整うと、遠くは大山の姿も借景になるといいます。

庭の川島・福田昌史さん:
(史跡・名勝で作業すること)プレッシャーに感じますね。難しい点は、はしごの建て方であったり体の使い方、ハサミ・のこぎりの使い方が難しい点にはなってきます。

菅田庵の所有者・有澤一男さん:
これから秋が深まってまいりますので、皆さんには綺麗に刈り込まれた景色を、気持ちよく楽しんで頂きたいと思っています。

菅田庵とその庭園は、一足早く本格的な秋の装いを整えていました。

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