デジタル技術で国の重要文化財を大解剖です。建物の保全などを目的に、大本山永平寺と大手建設会社が寺のデジタルデータを作成しました。屋根裏から床下の骨組まで「見える化」したということです。
大本山永平寺と建設大手・清水建設は、共同で永平寺の伽藍(がらん)内の重要文化財19棟を特殊なデジタル機器「3次元点群カメラ」で撮影。その画像データを使ってコンピュータ内に現実と同じものを作成しました。
これにより、建造物のありのままの姿を事細かにとらえることができ、普段は見ることができない屋根裏や軒下などの構造も確認できます。こうしたデジタル技術を使った図面の作成は、寺の補修や改修の際、これまでより工期や費用を圧縮することにつながるといいます。
大本山永平寺・石田純道直歳:
「(永平寺は)古い設計図が残っていないこともある。永平寺の七堂伽藍は100年前後の建物。これから耐震改修もしていかないといけないので、それに生かしたい」
大本山永平寺は今回のデータを展示する「デジタル伽藍展」を、4月27日から5月6日まで開きます。
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