声優の中尾隆聖さんの声がけによって集まった有志の会26名の声優たちが、「NO MORE 無断生成AI」という啓発動画の予告編を、YouTube上に公開しました。
予告編動画では、声優の中尾隆聖さんが顔出しで登場。堂々と明瞭な言葉で、切実な思いを訴えています。
▽▽▽▽ 中尾隆聖さん 啓発書き起こし 全文 ▽▽▽▽
私の声が、勝手に売られていたんです。
驚きました。
私たちの声は、商売道具で、人生そのものです。
無断で生成AIに使われている、私たち声優の気持ちを聞いて下さい。
NO MORE!無断生成AI!
△△△△ 書き起こし全文 以上 △△△△
動画の最後の「NO MORE!無断生成AI!」は、25人の声優たちがマルチ画面に顔を出し一斉に声を揃えるという迫力で、この問題の大きさを伝えています。
「NOMORE無断生成AI」声優有志の会は、プレスリリースで「無断生成AI」を「実演家、著作権者の許諾なく、無断で追加学習、生成、公開されたAI 生成物のこと。」と定義。「誰の声か、誰の表現かということがわかるAI 生成物は、著作権だけでなく人格権にも抵触する可能性があります。」と注意喚起。無断使用や乱用によって「悲しみ傷つく人がいます。」と訴え、「このことを多くの人に知ってもらいたいと思っています。」と啓発しています。
▽▽▽▽ プレスリリース「私たちの想い」全文 ▽▽▽▽
私たちがやった覚えのない朗読や歌、そして声そのものが、ネット上に公開され、時に販売されています。
私たちの声は商売道具であり、人生そのものであり、共に成長してきた大切な自分自身の一部です。
「この声をもっと聞きたい」と思ったファンがやってくれたことだとしても、無断で使われるのは、気持ちの良いものではありません。
新しい技術は、これから私たち人間に大きな恩恵を与えてくれるでしょう。
でも同時に、お互いの気持ちや、未来の文化のあり方まで視野を広げて、議論を重ね、みんなで技術の使い方を考えていきたい。
そのきっかけとなるように、この動画を作りました。
傷つけ合う言動の応酬ではなく、平和的な認識のすり合わせのための議論を有識者も交えて行い、文化的なルール作りをしていきましょう。
10 年後20 年後もずっと、良い作品を生み出す土壌を枯れさせないために。
△△△△ 全文 以上 △△△△
有志の会は「本件に関して出演者各事務所へのお問合せ、ご連絡はご遠慮ください。」としており、今後は動画本編を複数回にわたって公開し、生成AIによる無断使用の抑止を図りつつ、より良い生成AIの使い方について議論を重ねてゆきたいとしています。
【担当:芸能情報ステーション】
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