沖縄の春のエンタメイベントとして親しまれてきた「沖縄国際映画祭」が、20と21両日に開催される「島ぜんぶでおーきな祭 第16回沖縄国際映画祭」を最後に終了する。主催する同実行委員会が10日、公式サイトで発表した。実行委も解散する。大﨑洋実行委員長は沖縄タイムスの取材に「沖縄の方々と新しい受け皿をつくって、規模は小さくなるかもしれないが続けようと思っている」と別形態のエンタメイベント開催に意欲を見せた。(社会部・真栄里泰球、政経部・大川藍)

 2009年に始まった同映画祭を巡っては、運営に中心的な役割を果たしてきた吉本興業ホールディングスが3月6日、今年の映画祭を最後に運営から退くと発表し、継続が危ぶまれていた。

 吉本興業前会長でもある大﨑さんは「お金の流れをつくれなかった。本当は吉本から持ち出しがない形で続けられたら良かったと思う。来年に向けて一緒にやろうと声をかけてくださる沖縄の方々と話し、一番良い形をつくりたい」と話した。

 実行委副会長の下地芳郎沖縄観光コンベンションビューロー会長は「沖縄を盛り上げてきた大きなイベントで、幕を閉じることは残念に思っている」とした上で、「東日本大震災や新型コロナウイルスなど沖縄観光が大きく影響を受ける中でも沖縄を発信し続けてきたことは、今の沖縄観光の回復へつながっているものと信じている」とコメントした。

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