東京・将棋会館で29日に予定していた将棋の女流王将戦三番勝負(囲碁・将棋チャンネル主催)の第3局が、挑戦者の福間香奈女流五冠(32)の不戦敗となり、対戦成績2勝1敗で西山朋佳女流王将(29)の防衛が決まった。日本将棋連盟が同日発表した。福間女流五冠から「体調不良のため本対局の実行が不能」と申し出があり、主催者側が不戦敗を決めた。福間女流五冠は、白玲戦の第5、6局でも同様の理由で不戦敗となり、タイトル戦を敗退している。

 連盟は「今後の対局日程調整の難しさや、放送日程変更に伴う準備状況などを総合的に勘案した」と説明している。

 福間女流五冠は12月に出産を予定し、11月17日から来年2月12日まで休場する。一方、11月5日にはタイトル保持者として倉敷藤花戦三番勝負(倉敷市など主催)の第1局が組まれている。

 今回防衛した西山女流王将は、女流王将の獲得が通算5期となり、クイーン王将の資格を獲得した。(杉村和将)

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