第50回新沖縄文学賞(主催・沖縄タイムス社)の選考結果が2日発表され、戦争と海浜埋め立てを描いた名和純さん(56)=那覇市=の「ユナ」が正賞に決まった。佳作には喜友名沙華(本名・平良悦子)さん(60)=石垣市=の「大城家の守護神」に決まった。贈呈式は来年2月に予定している。

 26作品の応募があり、5作品が1次選考を通過。本選考会で小説家の又吉栄喜さん、文教大学教授の本浜秀彦さん、作家の赤坂真理さんが審査した。

 又吉さんの正賞講評 戦争と海の埋め立てのむごさを等価に扱い、新鮮な手法で象徴的に語られていた。

 本浜さんの講評 魚でもサンゴでもなく貝をモチーフにしたところが素晴らしく、インパクトを与えた。

 赤坂さんの講評 沖縄文学は広義の戦争文学だと思うが、戦争語りが一区切りしたという印象を受けた。

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