カキツバタの花を背景にした幽玄な能の舞いが5月4日、堺市北区の大泉緑地の「かきつばた園」で披露される。「伊勢物語」の和歌の演目を能楽師の辰巳満次郎さんらが演じる。
平安時代の歌人、在原業平の和歌を中心にした「伊勢物語」には句の頭に「かきつばた」の5文字を使った和歌がある。「唐衣 着つつなれにし つましあれば はるばる来ぬる 旅をしぞ思ふ」だ。
これを題材にした演目「杜若(かきつばた)」で、辰巳さんがハイライトの舞囃子(まいばやし)をみせ、羽衣国際大や神戸大の能楽部員らによる仕舞もある。午後4時から、入場無料。
また、6日まで、花と緑の相談所で「伊勢物語と能の世界展」も開催。担当者は「カキツバタと能の関係に理解を深めてもらえたら」と話した。
問い合わせは同緑地管理事務所(072・259・0316)。
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