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<メーガン妃とヘンリー王子と関わりを持つと、恩を仇で返されると感じるスタッフもいたという証言が...>

チャールズ皇太子(当時)の側近が、王室の中で最も精鋭のスタッフをメーガン妃のために準備したにもかかわらず、「メーガン妃が彼らを信頼しなかった」という王室スタッフの証言が、チャールズ国王に関する伝記の再販版『国王の誕生 チャールズ3世と近代君主制(The Making of a King: King Charles III and the Modern Monarchy)』(ロバート・ハードマン著)に記されている。

メーガン妃に対する報道への対処を求めているにもかかわらず、王室が「完全な沈黙、完全無視」を決め込んだとヘンリー王子が訴えている、2020年1月に王室離脱を発表するまでの数年間の話である。しかし、ヘンリー王子の訴えだけが全てではないという。

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チャールズ国王側近トップのクライブ・アルダートン卿は、夫妻の支援を成功させることが重要であるとして、「2人[ヘンリー王子とメーガン妃]にはもっとスタッフが必要だ」とはっきり述べていたことを当時の王室スタッフの発言として、筆者のハードマンは引用する。

「クラレンス・ハウス[当時、チャールズ皇太子とカミラ夫人の住居]から精鋭のスタッフを派遣しましたが、公爵夫人[メーガン妃]は彼らを信頼しなかったのです。(略)夫妻には相当な人材を充てましたが、後に支援がなかったと言いました。それは完全に間違っています」

この証言はヘンリーの回顧録『スペア(Spare)』に対する反論としてハードマンが得た証言だが、『スペア』ではヘンリー王子が王室スタッフに対して「冷酷までに批判的」であるとハードマンは指摘している。

また、ヘンリー王子はアルダートン卿とされる王室の側近を「ハチ」として次のように描いている。

「ひょろひょろとしていて自己主張がなく、反論したり、意見を主張しようとすると、突然警告リスト載せる。その後、何の警告もなく、彼の巨大な針で刺してくるので、驚き叫んでしまう」

国王の側近たちの中には、夫妻と関わりを持つと恩を仇で返されると感じる人もいたとハードマンは記している。ヘンリー王子自身も回顧録の中で、父親のスタッフに厳しい批判をしていたことを記している。


 

双方の視点の相違は、ヘンリー王子がメーガン妃をメディアから守ってほしいという非常に特殊な支援要請であったことに起因している可能性がある。

2人の交際が公になった際のメディアやSNSに対して、「人種差別、女性差別、犯罪的な愚かさ、すべてに溢れていた。どこに頼ればいいのかわからず、父に電話した」という一節が『スペア』に記されている。

「『息子よ、読むんじゃない』。私は怒って『そんな簡単なことじゃない』と言った。『彼女を失うかもしれない。面倒に思って僕を見捨てるかもしれないし、メディアが世論を焚きつけて、バカなことして彼女を傷つけるかもしれない』」

そしてその後の一節には、次のように書かれている。

「なぜ懇願しなければならないの、お父さん?  なぜこれが優先事項ではないの?  これは苦痛であり、夜も眠れないほどの問題じゃないの?  あなたも彼女が大好きだと言った。(略)音楽を通じて絆を深め、面白くてウィットに富み、礼儀正しいと言った。なのに、お父さん、どうして?」

しかし、会話は堂々巡りするだけで、はっきりした回答を得られなかったとし、「電話を切ったとき、私は捨てられたと感じた」と書かれている。


 『国王の誕生 チャールズ3世と近代君主制(The Making of a King: King Charles III and the Modern Monarchy)』
  ロバート・ハードマン/Robert Hardman[著]
  Pegasus Books[刊]

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 『スペア(Spare)』
  サセックス公爵ヘンリー王子/Prince Harry The Duke of Sussex[著]
  Random House[刊]

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