9日、歌手でタレントの堀ちえみさんが、4月20日に行われる、舌がん“完治”後・初のコンサート『CHIEMI STYLE 2024~come to my room~』に向けて、都内のスタジオで練習を行う中、TBSの取材に応じ、今の思いを語りました。

(「寛解」という表記に誤りがありましたので「完治」に修正しています ※4月11日21:00)

堀ちえみさん




2019年の2月に、ステージ4の「舌がん」を公表し手術。同年4月には「食道がん」も判明し、手術で治療を行った、堀ちえみさん。
その後、闘病を続けていましたが、今年2月、「舌がん完治しました!」と、手術から丸5年の検査を終え、自身のブログで公表しました。

堀ちえみさん




 ー舌がん“完治”後・初のコンサート開催に際して

堀「今年は、周年とは関係ないのですけど、【歌う】ということが【不可能かも知れない】という状況に、私は追い込まれてしまった病でしたので、それをなんとか克服して、歌うことにチャレンジを出来たというのも、大事にしていきたいということで、今年もライブを開催しようという運びになりました。」

堀ちえみさん




 ー2月に舌がん“完治”をブログで綴ったことについて

堀「がんが“完治”するってことを、私自身知らなくって、先生から”完治”というお言葉をいただけたので、がんって“完治”するのって、すごい不思議な気持ちで、先生にお尋ねしたら、『もうこのがん(舌がん)に関しては、私の場合は、治ったとみていい』という嬉しいお言葉をいただけて、心の中につっかえていた、常にがんというものに怯え、どこかで再発の可能性、悪い可能性の方に気持ちがひっぱられていたことも多々あったのですが、“完治”という言葉を聞いて、油断をするのではなくて、喜ばしいことと思って、それをあえて公表することによって、がんで今、苦しい思いをしている皆様に、何かひとつの目標というか、がんも“完治”するという言葉を医師から頂ける日が来るってことを、望みを、希望をもって治療を乗り越えて行って頂きたいって気持ちがあったので公表することに決めました」

堀ちえみさん




2019年、医療機関での検査の結果「舌がん」の告知を受け、家族に打ち明けた堀さん。

 ー当時の家族の反応はいかがでしたか?

堀「みんな顔面蒼白になっていました」「『がん』だと言うことに相当ショックを受けていて、お母さんが『がん』だなんて信じられない」「当時16歳だった娘が泣き叫んで、『私は(お母さんと)16年しか一緒にいない。生きて欲しい!お母さん生きて!』と。生存率が一番高いと言われている方法が『手術』だったので、(娘は)『手術を受けて生きていて欲しい』(と)。(私が)『手術を受けると、もうお話も出来なくなるかも知れないよ』と娘に伝えたら、『何にも出来なくていいから、喋れなくってもいい、お母さんがそばに居てくれれば』と懇願されて」「生存率が一番高いと言われている方法を選んで、『闘って行かないといけないな』と、娘の涙を見て覚悟を決めました」と、涙ながらに振り返りました。


堀ちえみさん




 ー手術後はいかがでしたか?

堀「自分自身へのダメージが結構あって・・・こんなになっちゃったって言うか」「顔も、首も腫れ上がって、喋れないし、人生どうなってしまうのかっと、命は助かったものの、この先どうすれば・・・」

堀ちえみさん




 ー6年に及ぶがんとの闘いで、何か気づきはありましたか?

堀「一日一日を大切に生きていくこと」「(手術を経て)再び新しい人生が始まったから、きっと産まれたての赤ちゃんの記憶って残ってないけど、『初めて色んなものを目にして、聞いたくらい』の美しさを体感できました。(がんを)乗り越えたから、『神様がご褒美をくれたのかな』と思うくらい、世界観がまるで変わって、目の前にある何もかもが、すごいキラキラして見えるんです。」

堀ちえみさん 打ち合わせ風景





 ー復帰へ向けてご家族は?

堀「家族はずっと前向きで、娘も泣いたのは(『がん』を告げた時の)一回だけで、あの時、あんなにか弱く見えた娘が、今度はたくましく見えて、私の気持ちが後ろに向いたら、私をグイグイ引っ張って行ってくれて」「一時は(私が)『消えていなくなってしまうかも知れない』という悲しみに落ちて、そこから家族が一致団結して、家族は家族で私が見えないところで這い上がってきて、私を支えるという役割に徹してくれたんだと思います」

堀ちえみさん 打ち合わせ風景





 ーコンサート本番に向けて

堀「今は、次のライブの『ステージに立っている私』、『歌っている私』をイメージして、毎日過ごしていて。目標を常にもって、そこへ向けて『どういう姿でいるか』、ということをイメージすることはすごく大事だと思います。病気を乗り越える上でも、『元気になった私の姿』、『マイクを持って歌っている私の姿』、そういう自分を想像して、そこへ近づいて行くことを常にやっています」「(次のコンサートでは)“生きる”っていうことは、素晴らしいエネルギーなんだということを、生きていること自体が、素晴らしいんだということを(コンサートを見て)感じて欲しい。それを同じ空間で、皆様と共有出来ればいいなと思います。」

堀ちえみさん 練習風景





2度の大手術、懸命のリハビリを経ての『舌がん“完治”』公表後、初となるコンサートは、約1週間後に迫っています。

堀ちえみコンサート『CHIEMI STYLE 2024~come to my room~』

【日時】2024年4月20日(土)15:45開場/16:30開演

【場所】東京都中央区日本橋室町2-2-1 日本橋三井ホール(COREDO室町1)

【出演者】堀ちえみ
〈バンドメンバー〉
白山貴史(音楽監督・ギター・マニピュレーター)
大滝裕子(コーラス)
笹井克彦(ベース)
呉服隆一(キーボード)
白山力丸(ギター)

【担当:芸能情報ステーション】

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