“若手歌舞伎俳優の登竜門“として知られ、かつては中村勘九郎(当時・勘太郎)さん、中村七之助さん兄弟、片岡愛之助さん、尾上松也さんらが出演してきた「新春浅草歌舞伎俳優」が、顔ぶれ新たにリフレッシュ。

「新春浅草歌舞伎俳優」記者会見



これまでも出演してきた中村橋之助さん、中村莟玉さん、中村鶴松さんのほか、新たに中村鷹之資さん、中村玉太郎さん、市川染五郎さん、尾上左近さんが出演することが発表されました。

2024年まで座頭を務めてきた尾上松也さんに代わり、中村橋之助さんが座頭を務め、若手を引っ張る立場に。

中村橋之助さん





橋之助さんは“座頭を初めて務めさせていただきますが、僕1人が座頭ということではなくて、ここにいる7人が全員座頭で、同じ思いを持って、熱く熱く同じ方向を向いて走り抜けられる、一致団結できる公演、そしてそれがお客様の明日の活力となれるようなパワーあふれる公演にしたいと思っています“と、熱く決意表明。

続けて“今日、持ってきたものがありまして…“とブルーグリーンのバトンを取り出し、“勘九郎兄や七之助兄さんが出ていた世代から、松也兄さんたちの代にバトンが渡されて、今年の「新春浅草歌舞伎」の千秋楽に(中村)米吉のお兄さんから僕と莟 玉くんに託されたバトンでございます“と紹介し、“このバトンに誓って、バトンをもっともっと大きく重いバトンにできるように僕たちの代も一生懸命に務めてまいりたいと思います“と気合を込めて話しました。

市川染五郎さん

今回が初出演となる、市川染五郎さんは“私もいつかは「浅草」にという思いがありましたので、とても嬉しく思っております“と前置きした上で、“ここ数年、毎年1月は歌舞伎座で祖父(松本白鸚さん)と父(松本幸四郎さん)と三代揃って、舞台に出させていただくことが続いておりましたので、祖父の年齢的にも、なるべく祖父と一緒の舞台に立ちたいという思いがありますので、そこから離れるということにおいて、すごく悩んだというか即決できなかったところがあったんですけど“と、出演を決意するまでに葛藤があったことを吐露。
その上で“新しいところに飛び込んでみようという思い“で出演を決めたことを明かしました。

また、染五郎さんは第1部「絵本太功記 尼ヶ崎閑居の場」で、大役の武智光秀を演じることが決まり、祖父・白鸚さんに教わることになったそうで、染五郎さんは“ここまで大きな役を、祖父から教えてもらうこともあまりありませんでしたので、こちらも楽しみですし、祖父も少し張り切っているようで、すごく嬉しいなという思いです。父も1度だけ1日しかやったことない役なので「先を越されちゃった」って言って少し悔しそうでしたけど(笑)、父も張り切って教えてくれるようですので、すごく楽しみです“と話しました。

「新春浅草歌舞伎俳優」記者会見



最後は出演者全員でバトンを中心に手を重ねて「エイエイオー!」と大きく掛け声。
新たな「新春浅草歌舞伎」へ向け、気合を入れていました。

「新春浅草歌舞伎」は2025年1月2日(木)~1月26日(日)東京・浅草公会堂にて上演されます。

【担当:芸能情報ステーション】

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