第18回朝日アマチュア囲碁名人戦の東京都大会(朝日新聞社主催、日本棋院後援)は28日、千代田区の日本棋院東京本院で全国大会の出場2枠が争われ、会社員の平岡聡さん(53)=品川区=と囲碁ライターの村上深さん(39)=練馬区=が都代表になった。全国大会は7月6、7日、同所で開かれる。

 全国有数の激戦区の都大会は166人が参加。14、21日の2日間で8人に絞られ、この日は4人ずつ二つのブロックに分かれて準決勝、決勝が打たれた。

 平岡さんは決勝で囲碁講師の井場悠史さん(34)=豊島区=を破り、3年ぶり7回目の全国出場。1996年、アマ名人戦の前身のアマ十傑戦で優勝。アマ名人戦と並び立つアマ本因坊戦では優勝5回、世界アマ選手権では世界一2回の屈指の強豪だ。「技術的には最近の若い人のほうが明らかに上だけど、いい勝負にはなる。楽しんで優勝できればいいですね」

 村上さんは日本棋院の元院生(プロ候補生)の宮谷風雅さん(18)に勝ち、2年ぶり10回目の全国出場。平岡さんと同じく主な棋戦で優勝しているが、アマ名人戦では準優勝どまり。「最近は『中年の星』と言われる。そんな自覚はなくて恥ずかしいですが、前向きに考え、若い人の壁として立ちはだかりたい」(大出公二)

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