視聴者から寄せられた天気にまつわる素朴な疑問や、珍しい気象現象、知りたいことなどを村田気象予報士がわかりやすく解説する「天気のギモン」のコーナー。今回のテーマは「天気とイルミネーションの関係は?」です。
  
なぜ、イルミネーションの季節は冬なのか、そのルーツを調べるとクリスマスの時期に、ツリーなどにキャンドルを飾る文化が元になっているということが分かりました。
 
さらに以下のような冬の気象条件も“イルミネーションといえば冬”となっている理由です。
 
◆気温が低く、空気中の水分量が少ない
気温が高いと空気中に含むことができる水分量は多いですが、気温が低い冬は空気中の水分が少ないので、より澄んだ光がみえます。
 
◆季節風が強いため、ちりや埃が滞留しない
冬は風が強いため、ちりや埃が空気中に滞留したいのできれいな環境でイルミネーションを楽しむことができます。
 
◆日没が早い
冬は日没が早いため、早い時間からイルミネーションが点灯し、たっぷりと楽しむことができます。ちなみに、13日の福井の日の入りは、午後4時49分です。
 
◆街路樹が落葉している
イルミネーションで街路樹を利用する場合、冬は葉が枯れて落ちるので装飾しやすく、樹木への負担を抑えることができます。
   
気象条件からみると冬が適していることが分かりますが、さらに、その魅力や楽しみ方を日本イルミネーション協会に聞いてみました。
   
<一般社団法人 日本イルミネーション協会・藤原義孝さん>
Q.近年のイルミネーションの特徴は―
「地域や環境によって建物を生かしたイルミネーションや創作物のイルミネーションなどが増えている。元々、レッド、グリーン、ブルーがすべての色を作り出しているが、青色発光ダイオードが開発されてからLEDの幅が広がり、すべての色が表現できるようになった」
 
Q.LEDの効果は―
「消費電力が従来の8分の1程度になったほか、色がかなり鮮明に映る効果がある」
 
Q.イルミネーションの楽しみ方は―
「イルミネーションは見るだけ、というものは約5年前までの考え方で、最近は体験できる光シーソーやブランコ、光ステップ台などがある。全国的に、イルミネーションは見るだけのものではなく、体験も含めて楽しめるものが増えている」

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