音楽に無縁だった佐賀市のノリ漁師が独学でピアノを学び、リストの難曲を奏でるまでになった実話を基にした映画「ら・かんぱねら」が完成し、地元の佐賀市で17日、上映会が開かれた。モデルとなった徳永義昭さん(64)は「この日が待ち遠しかった」と涙ぐみながら話した。
徳永さんは4月に亡くなったフジコ・ヘミングさんの演奏に感銘を受けて52歳でピアノを始め、約6年間の猛練習の末に「ラ・カンパネラ」を習得。「奇跡のピアニスト」として話題になった。
主演の伊原剛志さんは「全部自分で弾いた。ロケ先にも電子ピアノを持ち込み、一日も欠かさず練習した」と撮影を振り返った。(共同通信)
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