故郷・福知山への思いを詠んだ自身の俳句の句碑が建立された千原ジュニアさん=京都府福知山市堀の「ゆらのガーデン」で2024年11月18日午後1時21分、庭田学撮影

 京都府福知山市出身のお笑い芸人、千原ジュニアさん(50)が詠んだ俳句の句碑が18日、故郷で除幕された。ジュニアさんがテレビ番組で披露した「故郷(ふるさと)の苜蓿(もくしゅく)の香は濃かりけり」で、福知山城のそばに建立された。お披露目セレモニーでジュニアさんは「芸人で句碑を建てていただくことはなかなかないので、非常に光栄です」と喜んでいた。

 ジュニアさんは福知山ドッコイセ大使。4月25日放送のテレビ番組「プレバト‼」(毎日放送)の俳句コーナーで「ふるさと」のお題で詠んだ作品だ。俳人の夏井いつきさんが「福知山に句碑を建ててもらいたい」と絶賛。これを受けて福知山市の石材店「中垣石材」が市に句碑寄贈を申し出て実現した。

 福知山城に隣接する「ゆらのガーデン」に建てられた句碑は、地元産「大江山御影(みかげ)石」製で高さ140センチ、幅63センチ。ジュニアさん直筆の文字が刻まれている。

 作中の「苜蓿」はクローバー(シロツメクサ)のこと。式典でジュニアさんは「東京にもクローバーはあるが、やっぱり古里は緑の香りが濃いような気がするという思いを詠んだ」と望郷の気持ちを込めたと説明した。

 市民ら約100人が見守る中、ジュニアさんと中垣石材の中垣昇太専務、大橋一夫市長が句碑を除幕。引っ張ったひもが白い幕からはずれてしまい、ジュニアさんは「ひもだけ取れるとは思いませんでした」と会場の笑いを誘っていた。

 ジュニアさんは報道陣の取材に「句集が出た暁には(福知山に)呼んでいただけたらと思う」と語った。大橋市長は式典で「福知山城をバックにした絶景の場所。よりにぎわいのある場にしていきたい」と述べた。【庭田学】

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