岡山県北で初めてとなる大型アートイベント、「森の芸術祭 晴れの国・岡山」は、11月24日、58日間の会期を終えました。

「アートが地域を変える」。これを印象付けるイベントとして多くの人の心に刻まれました。

24日夕方、JR津山駅前では、アートディレクターを務めた金沢21世紀美術館の館長、長谷川祐子さんなどが、感謝の言葉を書いた横断幕を掲げ、最後の来場者を見送りました。

2024年9月28日に開幕したこのイベント。12の国や地域から42組のアーティストが県北12の市町村で自然や文化、歴史に光を当てた作品を展開しました。

津山では、津山城の跡として知られる名所、鶴山公園でも作品が展示され、普段と異なる表情を見せました。

瀬戸内国際芸術祭により、アートに関心が高まる岡山・香川。一方、県北ではこれまで大型アートイベントはなく、今回初めての挑戦となりましたが、来場者の反応は上々でした。

(埼玉から来た人)
「満喫した。楽しかった」

(愛知から来た人)
「見ごたえがあって楽しかった」

JR西日本の協力で観光列車なども運行されました。県の内外から多くの人が訪れ、県北が持つ魅力を初めて知ったという人も多くいました。

(愛知から来た人)
「津山中心に回ったが、古い建物が多くて魅力があった」

(京都から来た人)
「来たこともなかったのでイメージがなかったが、のどかで、いいところだったので休みの日にふらっと来るのにちょうどいい」

(津山市 谷口圭三市長)
「驚いている。多くの人に支持してもらって、県北に足を運んでもらえて大変うれしい」

大きなトラブルはなく58日間を駆け抜けた森の芸術祭。前半の来場者は19万5106人、後半は紅葉シーズンとも重なり、さらに来場者が増えていたとみられ、事務局の岡山県が集計を急いでいます。

(アートディレクター 長谷川祐子さん)
「場所の力はすごくあるが、住んでいる人があまり気づいていない、そういう場所の力をアートと観客の力で発見できた芸術祭だった」

アートは地域を変えるきっかけとなる。岡山・香川では2025年、瀬戸芸を控える中、そうしたアートの力を改めて示すイベントとなりました。

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