第74期王将戦リーグのプレーオフで勝利し、記者の取材に応じる永瀬拓矢九段=東京都渋谷区の将棋会館で2024年11月25日午後7時51分、宮間俊樹撮影

 将棋の藤井聡太王将(22)への挑戦権を争うALSOK杯第74期王将戦リーグ(毎日新聞社・スポーツニッポン新聞社主催、ALSOK特別協賛)のプレーオフが25日、東京都渋谷区の将棋会館で指され、永瀬拓矢九段(32)が西田拓也五段(33)に118手で勝って4期ぶり2回目の挑戦権を獲得した。4連覇を目指す藤井王将との七番勝負は2025年1月12日、静岡県掛川市の掛川城二の丸茶室で開幕する。

 永瀬九段の通算タイトル獲得は王座4期、叡王1期の計5期。藤井王将とは日ごろから練習将棋を重ねる研究仲間で、タイトル戦で顔を合わせるのは22年6~7月の棋聖戦、23年8~10月と24年9月の王座戦に続いて4回目。藤井王将の8冠制覇が懸かった23年王座戦は優勢の対局が多かったが、終盤で逆転されて大記録達成を許した。藤井王将と2日制のタイトル戦で戦うのは初めてとなる。

 今期王将戦リーグは、2戦目で西田五段に敗れたものの、その後は勝利を重ねて最終成績5勝1敗の首位タイで終え、プレーオフでリーグの雪辱を果たした。永瀬九段は「藤井王将と2日制を指したいと思っていたので、結果を出すことができてよかった。これまでとは準備の仕方が変わる番勝負になると思う」と意気込みを語った。【丸山進】

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