Patrick van Katwijk/Pool via REUTERS
<父国王の57歳の誕生日を祝う「国王の日」にカタリナ=アマリア王女が初めて語ったスペイン留学について>
先月4月半ば、スペインのフェリペ3世国王とレティシア王妃がオランダ訪問に際し、公務デビューを果たしたカタリナ=アマリア王女。父ウィレム=アレクサンダー国王と祖母であるベアトリクス前女王の親子3代で国賓を迎えた姿は、王女が「未来の女王」であることを証明した瞬間として話題となった。
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先月4月、スペイン国王夫妻のオランダ訪問直前にカタリナ=アマリア王女が安全上の理由からスペインに留学していたことが初めて公表され、公式晩さん会の歓迎スピーチの中でウィレム=アレクサンダー国王がフェリペ3世国王とレティシア王妃のサポートに感謝を述べる場面もあった。
ウィレム=アレクサンダー王太子(当時)とマキシマ王太子妃(当時)の長女として2003年に誕生したカタリナ=アマリア王女は、2013年に祖母のベアトリクス女王の退位によって父が国王が即位、それにともない王位継承者である王太子となった。
2021年に高校を卒業後に国内外のNGOでインターンを経験するなど、1年間のギャップイヤーを過ごした王女は2022年にアムステルダム大学に入学し、政治学や心理学などを専攻する予定だった。
しかし、犯罪組織「モクロ・マフィア」による脅迫によって大学生活の中断を余儀なくされ、公の場で姿を見せることはほぼなかったため、王宮のあるハーグに戻っているとみられていた。
しかし、先月4月にスペインに留学していたことが発表され、同4月27日の父国王の57歳の誕生日を祝う「国王の日」に初めて王女自らがスペイン留学について語ったのだった。
「事情があってスペインに行ったわけですが、マドリードはいつも私の心の中にあります。私が自由に行動できるようにしてくださったすべての方々にとても感謝しています」
また、マキシマ王妃も王女が自立した賢い女性であり、また娘の成長のためにもスペイン留学は必要な自由であったと述べ、ウィレム=アレクサンダー国王も次のように述べている。
「コロナ禍後に翼を広げようととても喜んでいた娘を見るのはつらいことでした。幸いにもマドリードでそれができたのです」
スペインのフェリペ国王とレティシア王妃と親しそうに話す姿からカタリナ=アマリア王女がスペイン語が流ちょうなのは、アルゼンチン出身の母マキシマ王妃の影響でないかと言われていた。
しかし今回、王女がスペインに留学していたことや、スペイン国王夫妻がその留学をサポートをしていたことなどが明らかになった。縁と恩のあるスペインから国賓を迎えたことはカタリナ=アマリア王女の公務デビューにもっともふさわしい、意義深いものとなった。
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