【ロンドン時事】世界的にヒットした宮崎駿監督のアニメ映画が原作の舞台「千と千尋の神隠し」が7日、ロンドン・コロシアム劇場で初日を迎えた。満員御礼となった客席から人気のキャラクターの動きに笑いがこぼれ、カーテンコールに登場したキャストらは大歓声と万雷の拍手に包まれた。

原作は英国でも人気が高く、舞台は劇場がひしめき合うウエストエンド最大級の劇場で上演。当初の予定から5週間延長され、8月24日まで約4カ月にわたり公演する。東宝によると、日本の演劇では異例の長期公演となり、期間中、約30万人の動員を見込むという。

終演後、観客は「信じられない」「映画の世界観そのまま」と口々に話した。主人公・千尋役を務めたのは昼公演が橋本環奈さん(25)、夜公演が上白石萌音さん(26)。2人はコメントを出し、橋本さんは「カーテンコールのあの熱狂は本当にすごいと感じた」、上白石さんは「日本語のせりふにもたくさん反応があり、伝わっていると感じてうれしい」と喜んだ。

舞台「千と千尋の神隠し」ロンドン公演の初日、夜公演のカーテンコールで観客の歓声に応える主演の上白石萌音さん(左から2人目)ら=7日、コロシアム劇場(東宝提供)

舞台「千と千尋の神隠し」が上演されるコロシアム劇場=7日、ロンドン

ロンドン公演の初日が開幕した舞台「千と千尋の神隠し」で、橋本環奈さんが主演した昼公演のカーテンコール=7日、コロシアム劇場(東宝提供)

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