5月11日からはじまる舞台『ハムレットQ1』にも出演する俳優・アーティストの吉田栄作さん。TBSラジオ『パンサー向井の#ふらっと』では、パンサー向井と火曜パートナーのココリコ・田中直樹が、『マネーの虎』の秘話や人気絶頂期に渡米したエピソードなどを詳しく伺いました。

バスに女子が大集結!高校時代のモテモテ逸話

向井:学生時代、むちゃくちゃモテましたよね?

吉田:モテましたね!

向井:気持ちがいいですね~!(笑)そりゃモテますよね!

田中:嘘ですもん。それで「いやいやモテませんでした」は。

吉田:嘘ですよね(笑)

向井:小学校の時から「モテてるな~」って感じでしたか?

吉田:それはなかったです。バレンタインのチョコを1つとか。中学校の時は校則で丸刈りだったんで、そこまでパッとした感じじゃなかったんですよ。

向井:高校に入ってから?

吉田:高校入って、髪を伸ばしたり、ちょっとしゃれっ気も出てくるじゃないですか。ジャージなんかも、学校のジャージじゃなくて好きなジャージを着るようになったり、バッシュなんかもかっこいいバッシュ買うようになって…からかな?

向井:やっぱり、告白されたりとか?

吉田:そうです。あと、乗っているバスにわーっと女性の皆さんがね。

向井:すごいですね!

吉田:下校の時間なんかは窓からみんな顔を出して。

向井:「栄作くんがこれ乗ってる!」って。

吉田:これをスカして帰るんです(笑)

向井:かっこいいですね~。別に手を振るとかでもなく。

吉田:なんすか?みたいな(笑)

大ブレイク中にアメリカに渡米した理由「かっこいいじゃないですか、男として」

向井:バンバンバンとブレイクされてから、かなり早い段階で活動休止して、アメリカに行かれてるじゃないですか。

田中:すごいですよね。26歳ですよ。

吉田:すごい上昇気流に乗っちゃって、地に足ついてない感じだったんですよ。

向井:でも、なりたかった俳優になれたわけじゃないですか。

吉田:確かに16歳でなりたい自分にはなれました。ただ頑張りすぎてて、自分が自分じゃなかったっていうか。それに気づいちゃったんですよね。

向井:26歳で人気絶頂になったら、「このままいける!」って突っ走り方もできるじゃないですか。

吉田:その方が怖かったんですよ。

田中:は~。

吉田:もう一回リセットして、階段を一歩一歩上がっていくってことをやりたいって思ったんでしょうね。

向井:気づけないですよね、その渦中にいると。地に足についてないことすら気づかせてもらえないというか。周りは絶対褒めてくれるし。大人たちもいっぱい集まってくると、そこの感覚が麻痺しちゃう人も多いですよね。

吉田:22の時には考えてましたからね。

向井:アメリカの期間はどうでしたか?

吉田:本当に、未だにあの3年があって良かったなって、未だにためになってるって言うか。

向井:それはどう言ったところでですか?

吉田:なんで海外行ったかって、日本でチヤホヤされてるって言っても、日本って世界地図で見たら小さい国でしょ。それが全てじゃないし。

向井:はい。

吉田:向こうに仕事でいった時に、身一つで来たコーディーネーターさんいるじゃないですか。大変な仕事だけど、おそらくいい生活はしてないんですよ。ジーンズで、Tシャツでビーサン履いてみたいな。それがすごくカッコよく見えたんですよね。

向井:ほ~。

吉田:なんか地球で生きている感じがして。そう言うスキルは身につけたいなって渡米前には思ってましたね。

向井:今でこそ芸人の世界でもアメリカに挑戦したいって人もいますけど、その当時はあまりいらっしゃらなかったじゃないですか?

吉田:そうですね。

向井:ですよね。アドバイスもらえる人もいない中。

吉田:けど、そういうの好きだったんですよ。ずた袋1個で歩いていく旅人みたいなイメージというかな。かっこいいじゃないですか、男として。

向井:確かに。

吉田:そう言うのが好きなんでしょうね、そもそも。

あまりのストレスで胃潰瘍に?吉田栄作から見た「マネーの虎」

向井:僕、今38歳なんですけど、僕の吉田栄作さんのイメージはやっぱり「マネーの虎」なんですよ。

田中:はい。

向井:あれをやられたきっかけはなんでなんですか?

吉田:あれ、何度断っても…

田中:何度も断ったんですか?(笑)

吉田:栗原さんっていう僕と同い年のプロデューサーディレクターが、「いやいや栄作さん…」って言ってきて。当時彼が言ってたのが「あれが僕にとってマネーの虎でした」ていう。

向井:吉田栄作さんをキャスティングできたことが。

田中:そうでしょうね。

向井:絶対に吉田栄作でやりたい!っていう…

吉田:何かがあったみたいです。

向井:なんで断ったんですか?

吉田:僕の仕事じゃないかなっていう。「これは司会が長けている人の仕事ではないんです。夢を見て、その夢を掴んで、その夢を捨てて、アメリカに行って、帰ってきて、今もこうやって活動しているあなたにやって欲しいんです!」って言う風なことを結構熱く言われましたけど。「でも、ちょっと…」って言っても、「いやいやいや…」って諦めないんで(笑)

田中:へー!

吉田:騙されたと思ってやって、騙されたって話です(笑)

向井:騙されてないですよ(笑)めちゃめちゃヒットしたじゃないですか!

吉田:最初深夜だったんですけど、視聴率9%取ったんですよ。深夜1時2時で。

向井:反響すごかったですよね。

吉田:すごかったですね。

向井:後にゴールデンになりましたけど…

吉田:まあ、深夜帯の方が良かったんでしょうね、色んな意味で。ネタも、ゴールデンだと縛りができたりするじゃないですか。

向井:深夜帯の方が有象無象の挑戦者たちが来てたって感じですか?

吉田:そうですね。虎の人たちにも緊張感あって…

向井:あのピリピリしてて、喧嘩寸前みたいな現場を何度も体験されてるってことですよね?

吉田:僕ね、胃潰瘍になりましたもん。

向井・田中:(笑)

吉田:自分の人生だったら自分のことだからいいけど、人の人生じゃないですか。で、お金積んであるじゃないですか。

向井:はい。

吉田:はっきり言って、嫌な場所なんですよ、僕からすると。

田中:でも見守らなきゃいけないし…(笑)

吉田:1対5だから、絶対志願者が不利じゃないですか。だから味方したくなって、ポロッと言った言葉が、編集でうまく繋がれて、それのおかげでお金出たみたいになって、俺がいい人みたいに…(笑)

田中:あの一言があったから、融資できたんだと(笑)

吉田:あれ、編集ですから(笑)

向井:そんなこと言わないでください(笑)でも、いまだにマネーの虎のフォーマットってYouTubeでも人気ですよね。

吉田:世界的に人気なんですよ。イギリスでもそうだしインドでもそうだし、タイトルを変えて。

田中:へー!

向井:あれって台本も何にもないんですか?

吉田:そうですね。進行表を僕だけが持ってて、事前打ち合わせを、僕だけが志願者として。

向井:志願者の方と最初に喋るんですか!

吉田:段取りだけですけど。

向井:「これ、虎たち違うな」って思った時は、自由にやり取りに入っていけるんですか?

吉田:ギリのギリまで僕は基本何も喋らず、ここかなって時に喋るっていう。

向井:は~。

田中:でも、融資できたらいいですけど、融資できないパターンの方が多かったですよね?

吉田:そうですね。だから「ノーマネーでフィニッシュです」が流行ったっていう。

田中:あのセリフ、いまだに覚えてます。

吉田:英語としてあってるのかって話ですけどね(笑)

向井・田中:(笑)

吉田:「マネー成立です」とか。

<2024年4月16日(火)の放送より>

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