松江市の島根県立美術館で、松平不昧ゆかりの品などを紹介する企画展が開かれているのにあわせて、作品を所蔵する東京の美術館の学芸員による記念講演会が開かれました。

記念講演会は、「茶の湯の美術館」として知られる東京「畠山記念館」が所蔵する松平不昧ゆかりの品などを紹介する企画展が、松江市の島根県立美術館で開催されているのにあわせて開かれました。
講師は、「畠山記念館」の水田至摩子学芸課長で、約190人の来場者を前に、記念館が所蔵する茶道具などを収集した実業家・畠山一清が大切にした「収集家が作品を独占するのではなく、多くの愛好家と楽しもう」という「輿衆愛玩」の精神に触れながら、その美意識や好みについて紹介しました。
畠山記念館の約1300点の収蔵品から、松平不昧ゆかりの品や「琳派」の絵画などを紹介する企画展は、15日から作品の一部を入れ替えて後期展示が始まり、平安時代の優れた書家「三蹟」の1人、藤原佐理の国宝「離洛帖」などが新たに会場に並びます。

畠山記念館・水田至摩子学芸課長
「琳派の絵画作品が、前期から後期にかけて大きく変わります。前期に来ていただいた方はまた雰囲気の変わった後期の展示会場を見て、コレクションの魅力に触れてもらえると嬉しい」

企画展「畠山記念館名品展ー松平不昧ゆかりの逸品と琳派ー」は、松江市の県立美術館で6月10日まで開かれています。

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