将棋の「竜王戦」七番勝負の第2局が、10月にあわら市の温泉旅館「美松」で行われることが14日、発表されました。竜王戦が福井県内で開かれるのは初めてです。
あわら市・森之嗣市長:
「新幹線開業元年となる今年10月に、将棋界最高タイトル『竜王』位を決する『竜王戦七番勝負』があわら市で開催されることが決定した」
竜王戦は、将棋界で最高位のタイトル戦です。対局では、トーナメント戦を勝ち抜いた棋士が、名人で八冠の藤井聡太竜王に七番勝負を挑み、藤井竜王は4連覇をかけて戦います。会場となるのは、あわら市にある温泉旅館「美松」です。
全国の温泉旅館でも行われている対局を、あわらにも誘致したいと、美松は2022年の公募で名乗りを上げましたが、部屋の条件が合わず一度断念。しかし、対局に相応しい部屋に改装することを決め、今回、会場に選ばれることになりました。
集中できる色合いに壁紙を変えるほか、遮音性を高めるなど約2000万円をかけて改装します。
美松・前田健吾取締役:
「当初スイートルームを予定していたが…コロナ禍で落ち込んだ客を取り戻し、まちを盛り上げたい」
県内で初めて開かれる「竜王戦」。県と市では対局の関連事業に合わせて約5700万円の予算を計上しています。あわら市では実行委員会を組んで「勝負飯」のコンテストなど関連イベントの企画や関連グッズの制作などを行う予定です。
竜王戦あわら対局は、10月19日と20日に開催されます。これに合わせて18日に前夜祭をグランディア芳泉で、20日にプロ棋士による大盤解説会が清風荘で行われます。
一般客が入場できる大盤解説会のチケットは、前売りと当日販売があり、400枚から500枚程度を検討しているということです。
県内でのタイトル戦の開催は17年ぶり3回目で、美松では、すでに将棋ファンから宿泊の問い合わせが入っているということです。
藤井竜王は将棋界最高のタイトル戦、竜王戦を2021年から勝ち続けて3連覇を果たしています。対局は最大で7回あります。先に4回勝った方の勝利です。7回のうちの2戦目が10月19、20日、あわら市内で行われます。
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