「浪花のモーツァルト」の愛称で親しまれた作曲家のキダ・タロー(本名・木田太良=きだ・たろう)さんが14日、死去した。93歳。葬儀は近親者で営んだ。所属事務所が公式ホームページで発表した。
兵庫県宝塚市出身。関西学院高等部在学中にバンドを結成し、プロのピアニストに転向。キャバレーやクラブで編曲や作曲の仕事を始めた後、1960年代から放送業界を中心に作曲の仕事をするようになった。特にCMソングやテレビ番組のテーマ曲に秀作を多数残した。代表作に「日清出前一丁」「かに道楽」「有馬兵衛向陽閣」「日本海みそ」などのCMソング、読売テレビ「2時のワイドショー」や朝日放送(現朝日放送テレビ)「プロポーズ大作戦」の番組テーマ曲など。歌謡曲では北原謙二の歌でヒットした「ふるさとのはなしをしよう」(65年)、コメディNo.1の「アホの坂田」(72年)が有名。
また軽妙な語り口が人気で、朝日放送テレビの人気番組「探偵!ナイトスクープ」の最高顧問として、定期的に出演してお茶の間に親しまれた。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。