熊本県立劇場で5月19日(日)、世界で最も人気のオペラといわれる『カルメン』が上演されます。海外の歌手たちとオーケストラの指揮者が5月11日から熊本入りし、稽古が進んでいます。

熊本シティオペラ協会が5月19日(日)に、熊本県立劇場演劇ホールで上演するジョルジュ・ビゼーの代表作、オペラ『カルメン』全4幕。

舞台は、19世紀のスペインの都市セビリア。たばこ工場で働く自由奔放で妖艶なカルメンに恋をした衛兵ドン・ホセが、仕事も婚約者も捨て、やがて悲劇が訪れる物語です。

5月11日から海外の歌手たちが熊本入りし、稽古に参加しています。

主人公のカルメン役は初めて日本のステージに立つエリカ・コルテーゼさんです。

去年、イタリアで行われた国際コンクールに出場した際、審査員を務めた熊本シティオペラ協会の佐久間 伸一 代表が注目し、表彰式で出演を依頼しました。

【カルメン役 エリカ・コルテーゼさん】
「日本で歌うのは初めてで、これ以上ないほど幸せです。カルメンを演じる、日本の舞台に立つ、二つが初めてで、これ以上は望めないくらいうれしいです。この機会を与えてくれた佐久間さんに感謝しています」

カルメンの魅力に惑わされるドン・ホセ役は、『ジュディッタ・パスタ記念熊本復興国際オペラ歌手コンクール』で優勝した前川 健生さんです。

そして、カルメンをめぐって、ドン・ホセの恋敵となる闘牛士エスカミーリョ役は、韓国のトップバリトン歌手のマンスー・キムさんです。

「常に力強く、優雅に、心が前面にあふれ出るような演奏をしたい」と話しています。

【闘牛士 エスカミーリョ役 マンスー・キムさん】

「素晴らしい『カルメン』の闘牛士を演奏できればと思っています。みなさん、とうぞお越しください。チャオ!」

【演出 中村 敬一さん】
「オペラの中で一番、一般のお客さんが知っていらっしゃる作品だと思うんです。カルメンの魅力もありますけれども、それに恋してしまうホセという男性の悲劇的なドラマも描かれていますし、そこを取り巻くいろいろな人間たちが描かれていますので、そういうものを楽しんでいただけたならと思います」

今回は熊本の合唱団、バレエやフラメンコの団体など総勢100人以上が出演。

フランス語での上演で、プロジェクションマッピングを使って舞台の背景に映像と日本語訳を映し出します。

オーケストラの練習も進んでいます。

指揮はイタリアを中心に活動するステファノ・ニグロさんが務めます。

【総監督/熊本シティオペラ協会 佐久間 伸一 代表】
「生の舞台、生の舞台は全然違いますので、臨場感がすごいので、視覚的にも非常に楽しめる舞台になります。楽しみにおいでいただければと思います」

熊本シティオペラ協会主催、オペラ『カルメン』は熊本県立劇場演劇ホールで5月19日(日)午後2時開演です。

【カルメン役 エリカ・コルテーゼさん】
「ぜひ、見に来てください。素晴らしいショーになります。スタッフ、フラメンコダンサー、合唱団、オーケストラも頑張っていますので、みなさん見に来て楽しんでください」

◆熊本シティオペラ協会主催ジョルジュ・ビゼー作、オペラ『カルメン』全4幕
5月19日(日)午後2時開演 熊本県立劇場演劇ホール
◆【問い合わせ】公演事務局 080‐2713‐5717

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