国の伝統的工芸品に選ばれている越前市の「越前打刃物」、その伝統の技術を直に見ることができる工房にご案内します。
約700年の歴史を持つ越前打刃物、昭和54年に刃物産地で初めて国の「伝統的工芸品」の指定を受けました。越前市にあるタケフナイフビレッジでは刃物づくりの工房が一般公開されています。
本館に入って2階に上がると工房を一望できます。
職人たちは、800度に加熱した鋼を叩いて、包丁の刃や柄になる部分を、丁寧、かつ素早く作り上げます。刃の部分を2枚重ねて同時に薄く伸ばす技法は越前打刃物ならではの技法です。
貴重な製作過程を見ることができるこの場所には、海外からも多くの観光客が訪れます。訪れたギリシャ人観光客は、「全体的な設備や装置に感激した。また、多くの職人がいて驚いた。ナイフについて知るとても良い場所だし、どのように作っているかが知ることができる。また来たい」と話していました。
新館のショップでは、家庭用からプロ御用達のものまで、約300点の包丁を取り揃えています。越前打刃物は、切れ味が良い上に丈夫で長持ち。さらにデザイン性も高いと海外でも人気が高く、商品の約3分の1は外国人が購入しているということです。
また、ショップの奥には、タケフナイフビレッジをデザインした県内出身の世界的なデザイナー川崎和男さんの作品を展示しています。
現代に融合しながら伝統を発信し続けるこの施設、県内有数の産業観光地として注目を集めています。
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