藤井聡太名人(21)に豊島将之九段(34)が挑戦する第82期名人戦七番勝負(毎日新聞社、朝日新聞社主催)の第5局2日目の27日、プロ棋士による大盤解説会が対局会場の北海道紋別市のホテルオホーツクパレスで開かれた。約120人のファンが参加、プロ棋士の解説に耳を傾け、熱戦を見守った。
会場には対局室と解説盤を映す大型モニターが設置され、真田圭一八段、田中悠一六段が解説、竹部さゆり女流四段が聞き手を務めた。途中、副立会の広瀬章人九段と野月浩貴八段が特別ゲストとして登壇、タイトル戦の裏話などを披露した。
千葉県柏市から来た主婦(68)。第2局から第5局まで観戦の強者。「紋別での大盤解説は広瀬九段、野月八段が対戦した時の藤井、豊島さんの様子を聞かせてくれて、とても貴重で面白い。藤井ファンだけど、豊島さんとの熱戦がより楽しみな今回の名人戦」と話す。美幌町から来た玉川英文さん(67)は毎週将棋仲間と指すアマ四段。「丁寧で初心者に分かりやすい。布石ややってはいけない手などプロの一手は勉強になった」と喜んだ。紋別市内の中学1年、穴井悠太さん(13)はネットなどで将棋に親しむ。「プロの話は面白い。藤井聡太さんと対局してみたい」と興奮した様子だった。【本多竹志】
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