3

 立憲民主党の蓮舫参院議員(56)が27日、東京都知事選への出馬を表明。蓮舫氏は「小池都政をリセットする」と語った。

■「勝負服」に身を包み…小池都政を痛烈批判

都知事選に出馬表明 
立憲民主党 蓮舫参院議員
「国民の声は、はっきりしています。裏金議員、政治とカネの自民党。この自民党政治の延命に手を貸す小池都政をリセットしてほしい。その先頭に立つのが、私の使命だと感じています」  白いハイヒール、白いスカート、白いジャケット。「勝負服」に身を包み、“小池都政のリセット”を強調した蓮舫議員。会見では、小池都政を痛烈に批判した。 蓮舫参院議員
「この8年間の彼女の功績・実績は、どうでしょうか。7つのゼロ公約どこにいったんでしょうか。介護離職、残業、多摩格差、満員電車どれもゼロにはなっていません」  2016年の都知事選で、小池知事が掲げた公約「7つのゼロ」。 小池知事
「都道の無電柱化を加速して参りたいと考えております」
「満員電車もゼロにしたいと思います」

 蓮舫議員は「都道の電柱ゼロ」や「満員電車ゼロ」「介護離職ゼロ」などが達成されていないと主張。

 さらに、税金の無駄遣いだと指摘したのが…。 蓮舫参院議員
「去年の11月から今年の3月の末までに、突然8年ぶりに東京防災ブックがリニューアルされました。このデジタルの時代に紙で防災ブックを作り、東京都の全戸770万戸に配布をされました。この一個一個に都知事の顔写真が入ったメッセージが添付されています」  こちらが東京都発行の「防災ブック」。都民に向けたメッセージの紙には、スーツを着て凛とした表情の小池知事の写真がある。 蓮舫参院議員
「公金を使った事前の選挙活動と思えてしまうのは、私だけではないと思っています」 小池都知事
「ここがまた、観光の名所に加わるようにしていきたいと思っております」

 東京都が、夜の新たな観光資源を作るために始めた都庁のプロジェクションマッピング。2023年度と24年度の上映予算は合わせて16億5000万円に上り、「高すぎる」と批判が上がっていた。

蓮舫参院議員
「プロジェクションマッピングなんですけれども、私これやるやらないも含めて、やっぱり一度この夏、都知事選挙で問う一つの事例にもなるんだと思っています」  3選を目指す小池知事は、29日の都議会で正式に出馬を表明する方向で調整している。

次のページは

■互いにエール送り…連携を確認し合ったことも

■互いにエール送り…連携を確認し合ったことも

蓮舫参院議員
「8年前、自民党の国会議員でありながら、都議会自民党を伏魔殿とか、都庁のブラックボックスを壊すといって、都知事に立候補した小池さん。私から見ても、まぶしくてかっこよかったです」  その8年前、都知事に初当選した小池知事のもとに民進党の代表に就任したばかりの蓮舫氏があいさつに訪れ、写真撮影後に笑顔で名刺交換した。 民進党 蓮舫代表(2016年9月)
「小池先輩のような方がいてくださるので、本当に小池知事の様々に向き合っているもの、その姿を見ると力をいただいています」  小池知事を慕う様子を見せた。一方の小池知事も…。 小池知事
「やりがいありますよ。蓮舫さんも、やりがいがいっぱい」

 お互いにエールを送り、連携を確認し合った。

 さらに、都議会民進党のパーティーでは、このようなやり取りもあった。

小池知事
「今、ずらーっと(都議会議員や立候補予定者が)男性ばっかりだったよ、ちょっと蓮舫さん」

 民進党の都議会議員らが男性ばかりだと、蓮舫氏を叱咤激励するシーンも。さらに…。

小池知事
「改革を進める仲間とともに、これからもしっかりと、都政を進めて参りたいと思っておりますので、大きなエールを送らさせていただいて、私からのごあいさつとさせていただきます」

次のページは

■小池知事と蓮舫氏の共通点…出馬の思惑

■小池知事と蓮舫氏の共通点…出馬の思惑

 小池知事と蓮舫氏、二人の共通点は多い。大学在学中に芸能界デビューした蓮舫氏。大学卒業後は報道キャスターを務め、お茶の間への認知度が高まっていった。  そして2004年の参院選に、当時の民主党から出馬し初当選。一躍、注目を集めたのが…。 蓮舫氏(2009年11月)
「世界一になる理由は何があるんでしょうか?2位じゃだめなんでしょうか?」

 旧民主党政権では、国家予算を見直す「事業仕分け」で、世界一を目指すスーパーコンピューター開発計画に切り込み話題になった。

 旧民主党政権下で、行政刷新担当大臣などを歴任し、2016年には、民進党の代表に就任した。 蓮舫参院議員
「行政改革、私はこのことに最も力を入れてきました。その改革の果実を、政策の財源に充て、弱い方たち、格差で日が当たらない方たちに振り向けたいというのが、私の変わらざる原点です。東京都でも同じ姿勢で臨んでいきたいと考えています」  一方の小池知事もテレビ東京の「ワールドビジネスサテライト」の初代キャスターを務めた。知名度を武器に1992年に、日本新党から参院選に出馬し、初当選。 日本新党 小池参院議員(当時)
「いつまでも普通の感覚ということを常に忘れずに、永田町の地域限定の風にまみれないように、頑張っていこうと思っております」

 小泉政権時代には環境大臣に就任すると、ネクタイや上着をなるべく着用しない「クールビズ」の定着に貢献した。さらに…。

小池防衛大臣(当時)
「初めての女性大臣ということでございますので、これまでになかったような“オンリーワン大臣”を目指したいというふうに思っております」

 2007年には女性初の防衛大臣に就任し、2016年には都知事選に出馬すると、291万票を獲得し女性初の都知事に就任した。

 共にキャスター経験者で、歯切れのいい物言いの小池知事と蓮舫氏。日本を代表する女性政治家の直接対決の様相をみせる東京都知事選。  都知事選には、これまでに諸派や無所属などで、20人以上が出馬を表明している。

(「羽鳥慎一 モーニングショー」2024年5月28日放送分より)

この記事の写真を見る
・立憲・蓮舫氏「反自民、非小池」を強調 都知事選への出馬を正式表明・「頭悪いね」谷川弥一議員 過去のアレコレ再燃…国会で突然「般若心経」・「俺の足めっちゃ綺麗やで見てみ」素足見せつけも “99のセクハラ”町長が号泣会見・「最も恐ろしい虎」韓鶴子総裁が初めて見せた表情…事前の楽観論が一転“解散請求”に・「危ない橋」がいっぱいの米国 「来るものが来た」とおびえる市民

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。