UAP(未確認異常現象)を安全保障の視点で考える超党派の議員連盟が結成されることになり、国会で28日、発起人会が開かれた。
これまでは「UFO(未確認飛行物体)」と呼ばれていたが、対象範囲を広げて「UAP」とされ、アメリカでは国家の安全保障の重要テーマになり始めた。
議連は、日本でもUAPに関する専門機関の設置を求めるもので、会長には自民党の浜田靖一国対委員長(元防衛相)、幹事長には小泉進次郎元環境相、事務局長にはUAP事情に詳しい日本維新の会の浅川義治衆院議員が就く。
発起人会の終了後となったが、別日程を終えた浜田氏と、石破茂元防衛相が駆けつけた。
石破氏は記者団に「現行法で、未確認飛行物体に対応できるのか」と問われると、「対応できるが、急迫性の武力攻撃でない限りは防衛出動とならない」と述べた。
さらに石破氏は、宇宙人風の声まねをしながら「『地球ノ皆サン仲良クシヨウ』と言ってきたら、防衛出動にはならない」とも安全保障上の対応について解説した。
また石破氏は、防衛相当時をふりかえり、「『私は見た』と言う航空自衛官は間違いなくいるはず。防衛省内で議論はしたが、あまり進んでいない。『また大臣が変なこと言った』みたいに…」と語り、真剣な議論の必要性を強調した。
この議連は、6月6日に正式発足する予定だ。
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