岸田文雄首相が8月前半にカザフスタンを訪問し、中央アジア5カ国との初の首脳会合を実施する方向で調整している。天然資源が豊富な中央アジアとの経済連携を強め、同地域への強い影響力を持つロシアや中国をけん制する狙いがある。政府関係者が28日、明らかにした。
日本は2004年から中央アジア5カ国との外相会合を開始し、今年は20周年の節目にあたる。5カ国は石油・天然ガスやウラン、金などの天然資源に恵まれており、経済安全保障の観点から調達先の多角化につなげたい考えだ。ロシアや中国、イランなどに囲まれ、地政学的にも重要な5カ国との、対話レベルを引き上げることで関係強化を加速させる。
5カ国はカザフのほかに、ウズベキスタン、タジキスタン、トルクメニスタン、キルギス。各国首脳との個別会談も実施する見通しだ。【池田直】
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