地元自治体職員らに対する言動が問題になっている自民党の長谷川岳参院議員(北海道選挙区)を巡り、北海道は28日、2023年度に出張で面談した職員59人のうち15人が言動を「威圧的」と受け止めていたと発表した。同席者に対する言動を威圧的と感じた職員は別に8人いた。道は同日、長谷川氏に結果を伝えた。
長谷川氏の威圧的言動や面談のための出張回数が問題となったことを受け、道が道内選出国会議員と職員の面談に関する出張回数や旅費を調べていた。
威圧的な言動の調査は、23年度に出張で議員に会った次長級以上の職員97人のうち在職の71人に聞き取りで実施。「(長谷川氏と)意見の相違があるときに叱責があった」との報告があった。一方、長谷川氏以外の議員と面談した職員は60人いたが、言動を威圧的と受け止めたという証言はなかった。
また、19~23年度に長谷川氏のみと面談するための出張は、職員ごとの延べ数で計276回あり、旅費は計約2031万円だった。23年度の面談回数は長谷川氏が最多の延べ572回で、2番目の議員は146回だった。単独の面談は長谷川氏が118回、2番目の議員が5回と差が顕著だった。
道は「省庁との調整で長谷川氏との面談が増えたが、出張は全て適切だった」と説明。威圧的な言動と出張回数の多さの因果関係は「今回の調査では判断できない」としている。
長谷川氏を巡っては、中央官庁職員への威圧的な言動も明らかになっている。【石川勝義】
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