上川陽子外相は29日、来日した中国共産党の中央対外連絡部(中連部)の劉建超部長と外務省で面会した。上川外相は「さまざまな課題や懸案について進展をはかり、協力分野において具体的な成果を生み出していくためには相互の往来が重層的になされていくことが必要だ」とした上で「外相の相互訪問を実現したい」と述べ、日中間の外相の相互訪問の実現を呼びかけた。劉氏は「両国の外相の相互訪問は早期に実現できると確信している」と応じた。
劉氏は「両国民の交流はいまだに、あるべきレベルまで回復していない。我々は日本側とともに努力して両国の各分野、各レベルでの対話を全面的に復活するように努力していきたい」と述べた。
中連部長の来日は2018年10月以来で、劉氏は22年の就任後、初めての来日。日中外相の相互訪問に関しては昨年11月の日中外相会談で、実施を検討していくことで合意していた。【森口沙織】
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