経団連は15日、新興・途上国の「グローバルサウス」との協力に関する政府への提言を発表した。食料や資源が豊富な中東、アフリカ、南米との経済協定の締結を求めた。グローバルサウスの活力を取り込み、自由で開かれた国際秩序を維持・強化する重要性を説いた。

経済協定の現状について「中東、アフリカは空白地域で、南米も一部の国に限られている」と指摘した。中東6カ国の湾岸協力会議(GCC)との自由貿易協定(FTA)や、ブラジルなどが参加する関税同盟のメルコスル(南米南部共同市場)との経済連携協定(EPA)の交渉入りを要望した。

インドや東南アジア諸国連合(ASEAN)、中央アジアも含めて重点国・地域を選び、脱炭素や供給網強化といった政策に資源を集中投下するよう訴えた。グローバルサウスに関する政府の推進会議や自民党の連携本部に働きかけ、政府方針への反映をめざす。

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