衆院政治改革特別委の理事懇談会に臨む与野党の理事ら=31日午前、国会

 自民党は31日、衆院政治改革特別委員会の理事懇談会で、派閥の政治資金パーティー裏金事件を受けた政治資金規正法改正の再修正案を与野党に提示した。パーティー券購入者名の公開基準額を「5万円超」に引き下げ、政策活動費の支出状況が分かるよう10年後に領収書を公開する。岸田文雄首相が公明党の山口那津男代表、日本維新の会の馬場伸幸代表と個別に会談し、それぞれの要請を受け入れた。公明、維新の賛成により法改正は今国会で成立する見通しとなった。  6月23日までの国会会期中の成立を明言してきた首相は、東京都内の会合で裏金事件に触れ「二度と今回のような事案が起こらないよう規正法改正に全力を挙げる」と強調した。  理事懇では自民が提案した6月3日の特別委採決を委員長職権で決めたが、自民が取り下げた。立憲民主党の安住淳国対委員長は自民に、首相への質疑を実施するよう要求した。3日は改正案質疑のみ実施する。自民は4日の特別委、本会議採決と衆院通過を目指す。


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