政治団体「日本保守党」の共同代表を務める河村たかし名古屋市長は、3日の記者会見で、東京都知事選(6月20日告示、7月7日投開票)に候補者を擁立しないと明らかにした。代表で作家の百田尚樹氏も2日、自身のYoutubeチャンネルで候補者擁立を断念することを報告している。(デジタル編集部)

記者会見する河村たかし市長=名古屋市役所で

河村共同代表は会見で「候補者も用意しとったんですけど、なかなかうまいこといかんかったですわ。支持者の皆さんには、残念というより申し訳ない」と話した。

◆東京15区補選では2万4000票を獲得

都知事選では、日本保守党と支持層が重なるとみられる田母神俊雄・元航空幕僚長が出馬表明しているほか、立憲民主党の蓮舫参院議員、広島県安芸高田市の石丸伸二市長ら20人以上が立候補の意向を表明している。小池知事はまだ3選出馬を表明していない。 日本保守党は4月の衆院東京15区補選に候補者を擁立し、国政選挙に初挑戦。小池百合子都知事が特別顧問を務める「都民ファーストの会」が設立した政治団体「ファーストの会」副代表の乙武洋匡氏を上回る2万4000票あまり(得票率約14%)を獲得し、4位となった。自民党が公認候補を擁立しなかったこともあり、自民支持層の一部を取り込んだとみられる。 今回の都知事選でも、都議会自民党は小池知事が立候補表明した場合には支援を目指す方針を確認しており、日本保守党が候補者が自民支持層の一部の受け皿になる可能性も指摘されていた。 

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