日本維新の会の音喜多政調会長と、衆院政治改革特別委メンバーの青柳仁士衆院議員は3日夕方、国会内で「緊急会見」を開いた。自民党が提出している政治資金規正法の改正案について、音喜多氏は「今の時点の自民党案に賛成することは極めて難しい」と述べた。

規正法の改正をめぐっては、5月31日、自民党総裁の岸田首相と、維新の馬場代表が党首会談を行い、3項目の合意文書を交わした。馬場氏は「細かな協議は残っているが、基本的には(自民案に)賛成することになる」と表明していた。

しかし合意後に修正された自民党案では、政策活動費の使途報告について「1件あたり50万円を超えるものに限る」と限定。それ以下は10年後に領収書が公開されない形になっている。

さらに、「政治活動のためにした支出」とも限定していて、現状で自民が「遊説および旅費交通費」としている項目も、公開の対象外となっている。

青柳氏は「合意したものを素直に条文化するのが当たり前。明らかに党首間の約束を自民党が反故にするなら、賛成する理由なんて全くない」と不満をあらわにした。

また音喜多氏は、衆院政治改革特別委で4日に行われる予定の岸田首相への質疑までに協議を進め、維新の主張を取り入れた再修正案が出されれば、賛成する考えも示した。

「合意が拙速だったのでは」と記者団に問われると、音喜多氏は「合意が拙速だと言われないように、あす気持ちよく賛成できればいい。できないのであれば真摯に受け止めて反省し、前に進んでいく」と述べた。

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