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 東京・港区長選で自公推薦の現職を破って当選した清家愛さん(49)が、3日に急きょ小池百合子都知事(71)と面会しました。出馬すれば自民党との連携が注目される小池都知事の胸の内は?

■都庁で面会 わずか2分で終了

 緊張の面持ちで椅子に座る女性。2日の東京・港区長選挙で、自民・公明両党が推薦した現職を破って当選した清家さんです。そこへやってきたのは、東京都の小池知事です。 小池知事
「おめでとうございます」 清家さん
「どうもありがとうございます」 小池知事
「ああよかった。おめでとうございます」

 港区長に初当選したばかりの清家さんと都庁で面会が行われました。

小池知事
「ご活躍されることを心からお祈りしております」 清家さん
「ありがとうございます」 小池知事
「東京都と区がしっかり連携しながら進めていければと思っています」 清家さん
「こちらこそです。もっと連携できることがたくさんあると思いますので」  面会はわずか2分で終了しました。 小池知事
「さっきニンニク食べて、臭くない?」 清家さん
「大丈夫です」

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■清家さんを都庁に呼び寄せた狙いは?

■清家さんを都庁に呼び寄せた狙いは?

 報道陣の取材に応じた清家さんは、面会のきっかけについてこう話しました。 清家さん
「(Q.面会は、都と港区どちらの提案?)ご提案いただいて、伺わせていただいた」
「(Q.急きょなんですか?)そうですね、はい」
「(Q.このタイミングに意図は感じた?)私には分かりません」

 一方、小池知事は都知事選出馬に関して沈黙を貫きます。

小池知事
「(Q.港区長選で自公推薦の現職が敗れ、都知事選への影響は?)それは皆さんが分析されるんじゃないですか?別に今回は清家さんとお会いしたのも共通の友人と、そういった関係もあり、政策的にも合うというところからでございますので」

 清家さんと面会した理由については、こう話しました。

小池知事
「(Q.清家さんが来たのは、東京都の打診があったという話だが?)きょうは寝てない。十分寝ていないのに来ていただいたなと、とても感謝しています。それだけに都と区の連携をしっかりと進めるということに拍車がかかると思っています」
「(Q.都の打診というのは、知事のオーダー?)…」  笑顔だけを残し、都庁を後にしました。選挙戦直後の清家さんを都庁へ呼び寄せた狙いとは? 政治ジャーナリスト
後藤謙次氏

「小池知事はすべての東京都のトップとして、どの区長であろうと自分は公平に対応しますよと。とりわけ蓮舫氏が、自民党との一体化というところを攻撃してるわけですから。自分はそんなスタンスで政治はやってませんよというアピールではないか」

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■自民側は“ステルス作戦”か…

■自民側は“ステルス作戦”か…

 政治とカネの問題で逆風が吹く自民党。4月の衆議院東京15区の補欠選挙では独自候補を立てられず、目黒区長選では推薦候補が敗れ、目黒区の都議補選でも公認候補が落選。今回の港区長選でも、自民が推薦する現職が敗れました。

 3日は公約作りのため表立った動きがなかった蓮舫氏ですが、2日の街頭演説でも小池知事と自民党の関係を攻撃していました。

蓮舫氏
「よりによって今なんで、政治とカネの問題で厳しい声が国民から都民から出てくる政党と近づくのか」

 果たして、小池知事は自民党の推薦を受けるのでしょうか。

後藤氏
「票数からいえば、(推薦を)受けたほうが強いに決まってるわけですね。自民投票がないと楽な選挙はできないということは間違いないが。真正面から自民党の推薦を受けるとことが、選挙にとってマイナスという判断があれば、小池さんは推薦は受けないが、支援は受けると。自民党側もステルス作戦で、表だって看板は立てないが、支援すると」

 後藤氏は今、小池知事はどういう形で自民党と連携するのがいいか模索しているとみています。そんななか、こんな気になる動きもありました。

後藤氏
「実は先週なんですが、元幹事長の小池さんの後ろ盾でもある二階俊博氏が一時退院をして、中国の中央対外連絡部部長と会談をした、ホテルニューオータニで。そのホテルニューオータニから小池知事に二階氏が電話をしてるんですね。『とにかく都知事選頑張れ』とエールを送っているから、自民党が推薦しようがしまいが、二階氏は支援のために前面に出てくるということは言えると思う」

 都知事選には、広島県安芸高田市の石丸信二市長(41)、自衛隊の元航空幕僚長で10年前にも出馬した田母神俊雄氏(75)、ほか25人も立候補を表明しています。

(「グッド!モーニング」2024年6月4日放送分より) この記事の写真を見る
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