日本維新の会の藤田幹事長は5日、自民党と修正を重ねた政治資金規正法改正案が衆院の政治改革特別委で可決されたことについて、「今考え得る大きな穴は、ほとんどふさげた。僕からすると100点に近いと思っている」と自賛した。
規正法改正案をめぐっては、5月31日に自民総裁の岸田首相と、維新の馬場代表が合意文書を交わした。その後、政策活動費の10年後公開の範囲などをめぐって、維新が一転して反対をちらつかせ、水面下の交渉で、自民に改めて要求を飲ませた。
こうした動きに対し、国民民主党の玉木代表はSNSに「人件費や事務所費等が公開対象から除外。これらの項目として支出を受ければ公開しなくていい仕組み」「穴が空きまくっているザル法のままだ」などと十数回にわたって投稿し、自民案とともに、自民案に賛成した維新の姿勢にも批判を展開していた。
この批判に藤田氏は「『飲ませる』ということについては、玉木さんもトリガーをずっと取り組んできて、(自民に)一切受け入れられずにソデにされた」と述べ、国民民主が与党との協議に頓挫したガソリン税の「トリガー条項」凍結解除を引き合いに出して反撃した。
藤田氏はさらに、「政策実現にこだわる姿勢はいいと思う。今回は、誰が見ても大きく前進する政治改革の一つ。フェアに評価し合うのが、健全な政党間のあり方だ」とも語った。
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