政府は6日、岸田文雄首相が12~16日の日程でイタリアとスイスを訪問すると明らかにした。イタリアでは南部プーリア州で開かれる主要7カ国(G7)首脳会議(サミット)に、スイスではウクライナ和平に関する国際会議にそれぞれ出席する。6日の衆院議院運営委員会に日程が提示され了承された。
首相は6日の参院法務委員会で「ロシアのウクライナ侵略や、緊迫度が高まる中東情勢といった挑戦に直面している状況でこそ、法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序を維持強化することが極めて重要だ。G7はもちろん、さらにはグローバルサウス(新興・途上国)と呼ばれる幅広い諸国とも連携しつつ、リーダーシップを発揮していく」と述べた。
G7サミットではウクライナ支援を巡り、各国が凍結しているロシア資産の活用の可否が協議される見通し。生成人工知能(AI)の規制のあり方や欧米が直面している不法移民問題などもテーマとなる。
ウクライナ和平会議はゼレンスキー大統領が開催を呼びかけてきたもので、ウクライナが求める公正で永続的な平和の実現に向けて日本の支援姿勢をアピールする予定。【川口峻】
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