大阪府田尻町議会は15日の臨時議会で、(仮称)町総合文化センター建設をめぐり賛否を問う住民投票条例案について賛成多数で一度、可決したが、栗山美政町長が審議のやり直しを求めた「再議」の末、否決した。
同センターの建設予定地から、がれきなどの埋設物が見つかり、撤去費が新たにかかることなどから議会は紛糾。そこから建設自体をめぐり賛否が分かれる事態となっている。
この日の臨時議会は、住民投票条例案の審議のため、町議側が招集を請求した。条例案は賛成5、反対4で可決されたが、センターの建設を掲げて昨年11月の町長選で3選を果たした栗山町長が、選挙を通じて町民の意思が示されたなどとして再議を求めた。
再議に付された場合、議長を含め3分の2の賛成で可決されるが、賛成6、反対4で否決となった。新年度予算をめぐっても、同センターに関連する予算などが外された修正案が可決されていて、町側と議会の対立は続きそうだ。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。