宮崎県延岡市の読谷山洋司市長は7日、職員に対し過去2回「気合を入れるため」として、男性器の俗語3文字を使って指示していたことを明らかにし、定例記者会見の中で陳謝した。「以前の指示が反映されておらず、歯がゆい気持ちからだった。不適切だったが、セクハラとは考えていない」と述べた。

 市長は、新規事業を巡る協議の席で「ここが踏ん張りどころという意味合いだった」と説明。「覚えている限り(俗語発言は)1期目、2期目でそれぞれ1回ずつ」とした。「自分たちの少年時代は、部活などで指導者や先輩から『●●●●が付いているのか』と、普通に言われていた」とも述べた。

 また「比較的年の近い(男性)職員との打ち合わせで、より砕けた表現をして真意を伝えようとした。だが相手の気持ちに配慮せず、不快にさせてしまい申し訳ない」と語った。

 「セクハラではないか」という報道陣の質問に対しては「怒鳴ってはいない。傷つける意図はない。ハラスメントではない。今後は気をつける」。政治責任については「市民が『辞めるべきだ』というなら辞める」と述べた。

 市職員労働組合によると、職場環境改善のために3月に実施した職員アンケートの中で、管理職からこれらの発言について指摘があった。

 総務省によると、セクハラは「無意識で行った行為であっても、その相手方が性的に不快の念を抱けば成立する」。読谷山市長は同省出身で、現在2期目。(星乃勇介)

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