日本維新の会の馬場代表=共同

日本維新の会は東京都知事選(20日告示、7月7日投開票)で独自候補を擁立するかどうかを週明けにも判断する。「全国政党」を目指す上で東京での旗印を示せるかが問われる。

維新の馬場伸幸代表は6日の記者会見で「ほぼタイムリミットが来ている。来週早々には候補者を擁立するかどうか決定する」と話した。

前回の都知事選では推薦した新人候補が当初目標の50万票を上回る61万票を獲得したものの、現職の小池百合子氏は366万票で大差で敗れた。

今回も小池氏は出馬を模索する。立憲民主党の蓮舫参院議員も出馬を表明し、共産党や社民党なども支援する。単純に比較はできないが、22年参院選の立民と共産の候補の票数を合わせると170万票ほどある。

党内には擁立への慎重論が強まる。4月の衆院補欠選で東京15区で候補を擁立したものの3位にとどまった。小池氏と蓮舫氏に割って入れる候補でなければ「また負けたとの印象を与え、イメージが悪くなる」(党幹部)からだ。

維新は地盤とする関西以外での勢力を伸長させ「全国政党」を目指すと掲げる。注目度の高い都知事選で何もできないということになれば、いよいよ目標倒れとなりかねない。馬場氏は「出さないということであれば、次の手でどうするかを協議する」と話した。

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