静岡県知事選に出馬を表明している元総務官僚の大村慎一氏(60)が15日、静岡市内で記者会見し、基本政策を発表した。リニア中央新幹線についてはこれまで態度を明確にしてこなかったが、この日は「基本的に推進していく」と明言した。
大村氏は、リニアが開通すれば東海道新幹線の利便性が上がるため「静岡県にもメリットがある」と指摘。加えて、大きな災害が起きた際に人や物流の代替の鉄道網があることの重要性を挙げた。
会見では防災対策を特に強調した。大規模な災害時に職員を派遣して経験を共有することは「人を助けることによって我が身を助けることになる」として、「日本一の静岡型災害応援派遣を構築する」と約束した。
このほか主要政策として「子育て支援」や「人口減少」などを挙げた。さらに「企業誘致などでは自らが営業マンになって県のために汗をかく」とトップセールスへの意気込みも語った。これからの社会基盤としてデジタル分野の重要性も指摘し、「静岡デジタル大学」を創設したいという構想も披露した。【丹野恒一、最上和喜】
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