日本維新の会の馬場伸幸代表が9日、インターネット番組でいわゆる「大阪都構想」への3度目の挑戦に意欲を示したことについて、吉村洋文共同代表は「まずは万博に注力すべき」としたうえで、3度目の挑戦の可能性を否定しませんでした。
■YouTubeで「3度目の都構想」意欲示す
馬場代表は9日、「選挙ドットコム」のYouTube番組で、「大阪都構想」の3度目の挑戦について聞かれた際、「個人的には、大阪都構想というのは、やらなければならないと考えている。大阪都構想へのチャレンジは、日本の国にとって必要なことだと思います」と発言しました。
■維新の看板政策 住民投票で2度否決 橋下氏、松井氏ともに政界引退
いわゆる「大阪都構想」は、大阪府と市の二重行政の解消を掲げ、大阪市を廃止し、複数の特別区に再編する維新の看板政策でしたが、2015年と2020年の住民投票で二度にわたって否決され、橋下徹大阪市長(当時)と松井一郎市長(当時)がそれぞれ政界を引退しました。
■2度目否決の際「僕自身が挑戦することはもうない」と発言の吉村共同代表
2020年の2度目の否決の際、「僕自身が挑戦することはもうない」として、3度目の挑戦を否定していた日本維新の会の吉村洋文共同代表(大阪府知事)は、「まずは、世界的なプロジェクトである万博が10カ月後に迫っている。万博の成功に向けたところに注力すべき」との考えを示しました。
■万博後に「都構想挑戦」否定せず
3度目の挑戦を否定した発言については、「今も考え方は変わらない」としたうえで、「これをもし変えるのであれば、僕は何らかの民主的プロセスが必要だと思っている。そこのプロセスを経ることなく、漫然と三回目の都構想に挑戦ですと僕が言うことはない」と発言。
また、万博閉幕後に挑戦する可能性については、「その後(万博の後)のことは考えていない。何が起こるかはわからない」と否定しませんでした。
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